2015-08-21

WDのHDD Green

ついに長らくバックアップ用に使っていたHDDではサイズが不足してきてしまった。
このHDDは、Windows2000の終了くらいの時期にシステムを入れてメインとして使っていたもので、十分働いてくれた。
保有しているHDDは、通電していないものも含め殆どがHGSTのもので、気まぐれに買った1Tのものと、録画用としてIOデータのパッケージで購入したUSB-HDDの中のものが唯一、WDのGreenとかいうものになる。

いつもならすんなりHGSTを購入するのだが、HGST自体が日立がWDに売り払ってしまった事で、そうそう選択は簡単ではなくなった。選択は

Seagate:過去、一度だけバラクーダを使った事があるが、ファームウエアでやらかした事から敬遠。
東芝:試してみたい気もするが・・・・、どうなんだろ?  HTSTのOEMならば安心なんだろうが・・・サイズが・・・・。
HGST:サーバー用途なのだろうか、価格が値上がった。それに2個パッケージまでは必要ないし・・・・。

WD:なんかGreenがやたら安い。省電力なのでバックアップには最適らしい。過去には低速病とかあって該当のHDD使ってたけど、Linuxだと問題なかったから、・・・・これにすっか!。

ということで、HGSTのHDDの代替として、久しぶりに3TのHDDを購入した。(1万円くらい) WD Green (WD30EZRX-1TBP)


このディスクは1Tのプラッタ三枚という大変好ましい構成なのですが、かなり問題があるものもついてきます。
WDが、省電力すげぇダロ。ワイ頑張った!とご自慢の、IntelliPark というのが、その原因になる。

簡単に言うと、ディスクアクセスが8分間なければ読み書きするヘッドを退避させる事で省電力を実現する仕組みなのだが、このヘッドの退避というが曲者で、PC作業中にHDDへの書き込みや読込をしないままでのボーっとした作業をする度に、ヘッドの退避・稼動が繰り返されてしまう。
HDDの構造上、ヘッドの退避を行っても稼動が保証される回数の上限が決められており、これを超えるとご動作を起こしかねない状況という事になるので、大変問題になる。
気の利いた会社なら、ヘッドの退避処理を行わせないようにするツールなんかがあるのだが、WDは公式にそれを配っていない。

PC音痴の方向けにもっと砕いて説明すると、省エネさせる事に必死なあまり、本来のディスクの寿命を縮めるような仕組みが搭載されているHDDという事になる。(つまり、悪く言うと、おためごかし・・・・・)

個人的には、「自分はHDDはわからん!、素人だっ!」 という向きは、少し暗い高くてもHGSTのHDDを選んでおけば間違いないと思うが

以下は、メインで使っているHGSTのHDDと、今回導入したHD Greenのデータ比較になる。

   9 Power_On_Hours                   累積通電時間
192 Power-Off_Retract_Count     電源投入回数
193 Load_Cycle_Count                ヘッド退避回数

【メインで使っているHGSTのHDD】
=== START OF INFORMATION SECTION ===
Device Model:     HGST HDN724030ALE640

    9 Power_On_Hours          0x0012   099   099   000    Old_age   Always       -       10007
192 Power-Off_Retract_Count 0x0032   100   100   000    Old_age   Always       -       141
193 Load_Cycle_Count        0x0012   100   100   000    Old_age   Always       -       141


【WDの Green  WD30EZRX-1TBP】
=== START OF INFORMATION SECTION ===
Model Family:     Western Digital Caviar Green (AF, SATA 6Gb/s)

    9 Power_On_Hours          0x0032   100   100   000    Old_age   Always       -       52
192 Power-Off_Retract_Count 0x0032   200   200   000    Old_age   Always       -       1
193 Load_Cycle_Count        0x0032   200   200   000    Old_age   Always       -       46

HGSTの方は、10007時間、つまり 416日の通電中に、電源オフ回数が141回で、ヘッド退避回数も141回になる。
WDの方は、52時間の通電中に、電源オフ回数が1回で、ヘッド退避回数は、46回になる。

いいですか!!、電源オフ1回なので、(46-1)=45回も、おためごかしな省エネ退避してくれてます。

WDがGreenに保証している Load Cycle Countの上限は、300,000 なので、エコ意識高い系のユーザーが、省エネモード全開で、HDDの回転を止める的な設定をOSで行っていた場合、アット言う間に、Load Cycle Countがグングン増えます。
そして、 上限の300,000を超えた時点でHDDがおかしくなってメーカー保証を願い出ても、もしかするとこの上限オーバーを理由に断られるかもしれません。
まあ、たかだか1万円の製品のことなので、それはしょうがないとしても、そこに保存されているデータの価値は、そんなものでは測れないプライスレスになっている可能性が高い事から、故障という問題は深刻になります

ちょっと、いやらしい計算をしてみると・・・・

1日のPCの利用を8時間とすると、480分の利用になる。
8分間毎にヘッド退避が起きた場合、毎日61回の Load Cycle Count が起きることになる。
これを1年続けると22265回、3年では66795回になる。

メーカー保証の300,000までは余裕があるので、この数値以内の使い方をする場合は、ヘッド退避での故障は起こらない事になるのだが、もし、メーカー非推奨のサーバー用途として24時間稼動した場合は、5年目で上限を超える事になるので注意が必要だ・・・。

では、 Load_Cycle_Count の上限を超えなければ安心なのか? というと、 どうもそうではないらしい報告が上がっていた。
この方の場合、僅か5ヶ月で故障したようだ・・・。
詳しい人に聞くと、クーラーでも何でも電気製品はつけっぱなしの方が良いという意見が多いので、こまめに退避させるような事自体が、やはりムリがあるという事なのだろう。

今回の用途では、バックアップ専用なので、ヘッドの1日の稼働時間は、せいぜい数十分程度しかないが、2年間の稼動に耐えられるのだろうか、実験になるだろう。

しっかし、ThinkpadもIBMからLenovoへ移ったとたん、劣化したマルウエア端末と化したので、HGSTもWDへの売却で、クオリティーの劣化は避けられないだろうな・・・・・。

本当だったら、TV録画に初めてHDDをつけたのはHITACHIのWOOだったんだから、今頃はTV録画用のHDDは、HGSTが定番になっていなければならないハズなのに、そうはなっていないのは黒木瞳をCMに使ったせいなのかっ!?

今後のHDD・・・どうしよう・・・。東芝頑張ってくれないかなーーーー。役員が粉飾決算指示出してるような会社じゃダメか・・。


【IntelliPark対策 として idle3-tools

このIntelliParkを無効化してくれるツールがあるのだが、Linuxでしか動作しない。

$ mkdir hddtool && cd hddtool
$ wget  idle3-tools-0.9.1.tgz
$ tar zxvf idle3-tools-0.9.1.tgz
$ cd idle3-tools-0.9.1
$ make
$ sudo ./idle3ctl -g /dev/sda   これでIntelliParkの設定状態を表示できる
Idle3 timer set to 80 (0x50)    この表示だと、8分で起動にセットされている
$ sudo ./idle3ctl -d /dev/sda   IntelliParkを無効に 
※ このあと、必ずPCをシャットダウンしてHDDへの電源供給を停止すること!!
 
再起動後には
 
$ sudo ./idle3ctl -g /dev/sda

Idle3 timer disabled     無効になっている
 
とりあえず、これで運用してみよう。この方のケースだと、問題なく動いているようだ。

2015-07-18

Nexus7を有線NICで使う

ここのところ結構な頻度で、Googleが Lollipopo の TVCMを流している。
ここに出てくる、おかっぱ & On The 眉毛 にカットした女の子が画面をタップするところの、

可愛いくてちょっとムカつく、なんとも言えない感じにすっかりハマってしまった・・・・。

CMが放送されるよりも前に、既にNexus7にはAndroid 5 が降ってきていた。
あちこちの書き込みを見ると、特定チップのNICドライバーが追加になったようなので試してみた。

対象チップ: ASIX AX88772 USB 2.0 Ethernet
開発元    : ASIX Elec. Corp.

テストできるUSB NICは、バッファローの、LUA3-U2-ATXが該当しそうだ。

早速、WiFiの接続を切ってから、Nexus7のmini USB b端子にホストケーブルをつなぎ、
そこのA端子に、LUA3-U2-ATXをつないでみた。

接続と同時に、LUA3-U2-ATXのLINKのLEDが点滅し、何の設定も行わないまま、ネットに接続できた。
・・・・というか、有線LANの設定を行うアプリケーションが見当たらないので、これで接続できないとダメだろ・・・ww

LUA3-U2-ATXは、10/100BASEでの接続になるので速度は遅いし、USBとしての電源もNexusから喰らうので、
その点はマイナスだ。
しかし、本体が小さく軽いので、緊急事態用としては持っていて損はない。(備えあれば憂いなし)。

安かろう、悪かろう、バッファロー  に大賛成な自分としては、できればバッファローは避けたい・・・。
そこで、AX88772搭載の他社の競合製品を調べたところ、 

USB2.0 LAN-TXU2C

があった。これは、リンク用のLEDがないので、リンクしたかを確認することができないが、それさえ我慢できれば、
後は同じようなものだろう・・・。しかも、ちょっとだけだが、こちらのほうが筐体のサイズが小さい。