2020-11-05

LinuxでBlu-ray REを使う

最近のLinuxでGUIモードで使っている分には、読取りでのDVDやCDのマウントを全く気にせずに使えるし、DVD-RやCD-Rへの焼きも至極簡単に行える。

一方で、DVD-RAMなど、HDDのように使える再書き込みができるメディアの取扱が複雑になってしまった。おそらく、書き込みには、価格も安く手軽であるUSBメモリが使われる事が多いからだろう。しかし信頼性の点から言うと、USBメモリはとてもじゃないが信用できない。

長年使ったPanasonicのDVDマルチドライブも壊れたので、以前から目をつけていたパイオニアのBlu-rayドライブ(BDR-XD07LE)に買い換える事にした。
このドライブは、

    1) 円盤モノの絶対条件にしているクラムシェルタイプに適合
    2)ACアダプタによる外部電源利用可能
に加え、
    3)TypeC変換ケーブルでAndroidからの直接リッピングアプリも使える

という豪華な機能付きなので、速攻で決定!。(パイオニアの直販からセットを購入)

ドライブにマクセルのBD-RE DL(50G)を入れてデータをcopyしようとしたがうまくゆかない
なんか書き込みエラーにはならず終了するんだけど、結果的に書き込めてない・・・・。
しょうがないので、昔ながらの書き込み手法を試すことにした。


最近のLinuxのGUIモードは、DVDやBlu-rayドライブを接続すると自動でマウントされ、従来のマウントによる制御ができなくなって しまう。
これは  udisks2.service がgnomeなどから自動的に起動される為で、この働きによりユーザー権限で、/run/users/ユーザー番号  以下に自動マウントされてしまうかららしい。
しかもこのマウントディレクトリは、root権限であっても本人以外は書き込みが出来ない。
従来の手動マウントを使うには以下の手順を踏む必要がある。

【udisk2サービスの停止と無効化】
gnomeに自動起動させないためには、利用停止(disable)ではなく無効(mask)とする。
これによりrunlevelでのリンク自体が無効(/dev/null)にリンクされ る。
(元に戻すには unmask を使う)

# systemctl stop udisks2
# systemctl mask udisks2

【BD-REメディアをフォーマット】
dvd+rw-tools のフォーマットツールを使ってメディアを初期化する

# dvd+rw-format  -format=full /dev/sr0     ※かなり時間がかかる

次にUDFフォーマットを実施(udftools 何故か1.3という古すぎるバージョンしか無い・・)

#  mkudffs --utf8 --udfrev=0x0201 /dev/sr0
※ UDFバージョンは2.01がデフォルトなので、--udfrev=0x0201は指定しなくても良い

【フォーマットされたメディアの情報を確認】
# dvd+rw-mediainfo /dev/sr0

INQUIRY:                [PIONEER ][BD-RW   BDR-XD07][1.01]
GET [CURRENT] CONFIGURATION:
 Mounted Media:         43h, BD-RE
 Media ID:              VERBAT/IM1
 Current Write Speed:   2.0x4495=8990KB/s
 Write Speed #0:        2.0x4495=8990KB/s
 Speed Descriptor#0:    00/23652351 R@2.0x4495=8990KB/s
W@2.0x4495=8990KB/s
READ DISC INFORMATION:
 Disc status:           complete
 Number of Sessions:    1
 State of Last Session: complete
 Number of Tracks:      1
READ FORMAT CAPACITIES:
 formatted:        23652352*2048=48440016896
 00h(6000):        23652352*2048=48440016896
 30h(6000):        23652352*2048=48440016896
 30h(9000):        23259136*2048=47634710528
 30h(1000):        24307712*2048=49782194176
 31h(800):        24438784*2048=50050629632
READ TRACK INFORMATION[#1]:
 Track State:           complete
 Track Start Address:   0*2KB
 Free Blocks:           0*2KB
 Track Size:            23652352*2KB
FABRICATED TOC:
 Track#1  :             14@0
 Track#AA :             14@23652352
 Multi-session Info:    #1@0
READ CAPACITY:          23652352*2048=48440016896

良くわからないが、”Track State: complete” なので大丈夫だろ。

【マウント】

# mount -t udf -o rw,noatime,sync /dev/sr0 /media/blueray

こんな感じでやったら書き込み出来た。udisk2は面倒だから不要だ。